かがくの絵本【数編】
おすすめしたい『数の絵本』をご紹介します。
【おすすめ1】はじめてであう すうがくの絵本
発見の喜び、創造の楽しさに満ちた数学の本
「数学」というと数や図形をイメージしますが、この本は「数学」の起こりである、知ること・ものの考え方への楽しみに満ちています。問いかけに耳を傾け絵を眺めながら、お子さまと気づきの驚きをお楽しみください。4才から。
数式や記号のかわりに、ウサギやカラスが登場する数学の本がほかにあるでしょうか。
数学がむずかしい、つまらないものだと思っている方がたは、この作品で考え方がかわることでしょう。
(出版社 より)
第1巻《なかまはずれ》《ふしぎなのり》《じゅんばん》《せいくらべ》
第2巻《ふしぎなきかい》《くらべてかんがえる》《てんてん…》《かずのだんご》《みずをかぞえる》
第3巻《まほうのくすり》《きれいなさんかく》《まよいみち》《ひだりとみぎ》
詳細
作:安野光雅
出版社:福音館書店
初版発行日:1982年11月20日
サイズ:104p 25×22㎝
読んであげるなら:4才から
自分で読むなら :小学低学年から
備考:サンケイ児童出版文化賞大賞
全国学校図書館協議会選定
【おすすめ2】ふしぎな かず
チェコの〈色彩の魔術師〉クヴィエタ・パツォウスカーによるしかけ絵本
1から10までの数が美しく装飾されている、アーティスティックなしかけ絵本です。
ライプチヒ国際ブックアート・ブロンズメダル〈世界で最も美しい絵本〉賞・ドイツ児童文学賞、受賞。
詳細
作:クヴィエタ・パツォウスカー
訳:ほるぷ出版編集部
出版社:ほるぷ出版
初版発行日:1991年10月30日
サイズ:28p 270×195㎜
読んであげるなら:
備考:1990年〈世界で最も美しい絵本〉賞を受賞
著者紹介:クヴィエタ・パツォウスカー
クヴィエタ・パツォウスカーは、1928年チェコスロヴァキアのプラハ生まれ。絵本を中心にデザイン・商業美術の世界で活躍、その独創的な色彩とデザインセンスによって〈色彩の魔術師〉と呼ばれている。1983年 BIB 金のリンゴ賞、1988年カタロニア賞大賞など、国際的な賞を数多く受賞。『ふしぎな かず』によって1990年〈世界で最も美しい絵本〉賞を受賞した。
【おすすめ3】フィボナッチ 自然の中にかくれた数を見つけた人
決して「のうなし」ではなかったひとりの人物の物語
中世のイタリアで子ども時代をすごしたレオナルド・フィボナッチはあけてもくれても数のことばかり考えていました。そのため、ほかには能がない「のうなし」と呼ばれていたほどです。
成長して世界じゅうを旅したレオナルドは、諸国で使われていた数字、とくにアフリカで出会ったインド・アラビア数字に魅せられて、やがて、自然界にある多くのものが、ある決まった数でできていることに気づきます。かつて「のうなし」とからかわれていた少年が、フィボナッチ数列と呼ばれることになる数列を発見した瞬間です!
うさぎの繁殖に関する簡単な文章問題で現在その名を知られるレオナルド・フィボナッチは、今では史上もっとも優れた西洋の数学者のひとりと考えられています。
(出版社 より)
2012年、第26回「よい絵本」に選定されました。
詳細
文:ジョセフ・ダグニーズ
絵:ジョン・オブライエン
訳:渋谷弘子
出版社:さ・え・ら書房
初版発行日:2010年9月
サイズ:40p 28.5×22.5㎝
読んであげるなら:
備考:2012年、第26回「よい絵本」に選定
【おすすめ4】数の悪魔 算数・数学が楽しくなる12夜
数の悪魔が数学ぎらい治します!
算数や数学なんて大嫌い! そんな少年ロバートの夢のなかに、夜な夜な、奇妙な老人「数の悪魔」があらわれ、真夜中のレッスンがはじまる。
1や0のマジック。素数の謎。ウサギのつがいの秘密。累乗と平方根。パスカルの三角形。順列・組合わせ。無限と収束。旅するセールスマンの問題……。
だいじょうぶ。ここは夢の教室で、先生は数の悪魔。数学なんてこわくない。先生が魔法のステッキをひとふりすれば、数の法則が目からウロコが落ちるようにわかるのだ。
12夜にわたる二人のゆかいな対話にみちびかれて数の世界を旅すれば、算数や数学が苦手な人も得意な人も、きっと誰もがわくわくするだろう。
(出版社 より)
詳細
著:ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー
絵:ロートラウト・ズザンネ・ベルナー
訳:丘沢静也
出版社:晶文社
初版発行日:1998年9月5日
サイズ:264p A5判
対象年齢:10歳からみんなにおすすめ
備考:
著者紹介:H.M.エンツェンスベルガー
1929年生まれ。ドイツを代表する詩人・批評家。評論から子どもの本まで、鋭く軽やかな想像力で多彩な文筆活動をつづけている。著書に『ねこのアイウエオ』『ヨーロッパ半島』『政治と犯罪』『冷戦から内戦へ』など。
【おすすめ5】黄金比 自然と芸術にひそむもっとも不思議な数の話
神秘を統合する黄金のカギ
プラトンはその著作『国家』で、ピュタゴラス学派が世界の謎を解く鍵として秘密にしていた比率を明かそうとした。この比率は古来よりもっとも物事を美しく見せる非として知られており、これはパルテノン神殿やダ・ヴィンチの「受胎告知」といった建築や美術、また、人智を超えた自然現象ーーオウム貝の殻の巻き方や太陽系の配列などにまで見いだされるようになっていく。本書は森羅万象に埋め込まれた不思議な数、黄金比の謎を解明していく。
(出版社 より)
詳細
著者:スコット・オルセン
訳者:藤田優里子
出版社:創元社
初版発行日:2009年11月10日
サイズ:72p B6判変型
読んであげるなら:
備考:
以上、
数の絵本5選でした。