季節を感じる絵本【節分編】鬼の絵本
「鬼は〜外!福は〜内!」
みなさん、学校やお家で節分の豆まきはされましたか?
「鬼」にもいろいろな鬼がありますね。
みなさんはどんな鬼を思い浮かべますか。
赤鬼、青鬼、鬼ごっこ、地獄の鬼、風神、雷神、酒吞童子…。
というわけで、
おすすめしたい『鬼の絵本』をご紹介します。
【おすすめ1】じごくのそうべえ 桂米朝・上方落語・地獄八景より
『じごくのそうべえ』のおすすめポイント
- 関西弁
上方落語の関西弁が味わいがあります。ユーモラスなストーリーで子どもに大ウケ!です。 - 絵の迫力がすごい
田島征彦さんの絵の迫力に圧倒されます。
ユーモラスなストーリーが子どもたちに大人気のロングセラー絵本
「とざい、とうざい。かるわざしのそうべえ、一世一代のかるわざでござあい。」綱わたりの最中に、綱から落ちてしまった軽業師のそうべえ。気がつくと、そこは地獄。火の車にのせられ、山伏のふっかい、歯ぬき師のしかい、医者のちくあんと三途の川をわたってえんま大王の元へ。4人はふんにょう地獄や、針の山、熱湯の釜になげこまれ、人を食べる人呑鬼にのみこまれます。そうべえたちははたして生き返ることができるのか、あとは読んでのお楽しみ。
(出版社 より)
桂米朝の高座で名高い上方落語の「地獄八景亡者戯」(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)を題材に、関西弁を駆使して描く、スケールの大きな落語絵本です。第一回絵本にっぽん賞を受賞した、ユーモラスなストーリーが子どもたちに大人気のロングセラー絵本。
(出版社 より)
詳細
作:たじま ゆきひこ
出版社:童心社
初版発行日:1978年05月01日
サイズ:40p 25.1×25.6㎝
対象年齢:3歳〜
備考:第1回絵本にっぽん賞受賞
【おすすめ2】鬼のうで
『鬼のうで』のおすすめポイント
- 古典の世界
「御伽草子」「太平記」などの古典文学の有名な物語。切られた腕を取りかえしにくる鬼のおはなしです。 - 余白
絵の余白が活きている、洒落た構成の遊び心ある絵本です。 - 駆け引き
鬼との迫力ある駆け引きが見事です。躍動感ある語り口の文章はリズムカルで、読み聞かせにもオススメです。
絵本作家赤羽末吉さんが、古典文学を画魂をこめて創作、絵本化したもの
鬼のうでを切りとった渡辺綱。そのうでを取り返しにくる鬼ーーだれもが知っている、羅生門の鬼たいじの伝説を絵本化しました。
(出版社 より)
切られた腕を取りかえしにくる鬼の話は、「御伽草子」「太平記」などの古典にあり、歌舞伎などでも演じられて、つとに有名です。
この『鬼のうで』は、絵本作家赤羽末吉先生が、これらの古典のもつきわだったドラマ性にひかれ、長年にわたり想をあたため、画魂をこめて創作、絵本化したものです。
(カバー見返し より)
詳細
文:赤羽末吉
絵:赤羽末吉
出版社:偕成社
初版発行日:1976年12月
サイズ:46p 23×25㎝
対象年齢:5歳から
備考:国際アンデルセン賞・画家賞(1980)
【おすすめ3】鬼ぞろぞろ
『鬼ぞろぞろ』のおすすめポイント
- 今昔物語集
「今昔物語集」の中から、鬼の唾で姿を消されてしまった男の話を潤色し、絵本化したものです。 - 鬼の赤羽
「鬼の赤羽」と呼ばれるほど鬼のでてくる絵本を描くことの多かった赤羽さん。臨場感ある鬼の絵は圧巻です。 - 京の雰囲気
どの場面も色彩感覚のすばらしい芸術的な挿絵です。平安の京の雰囲気ある世界が見事に表現されていて、引き込まれてしまいます。
『今昔物語』にあるお話を絵本化
鬼に唾をかけられて姿が消えた若者は悪事を働いていたが、自分の醜い心に気がつき、元の姿に戻った。今昔物語にある話の絵本化。
(出版社 より)
詳細
文:舟崎克彦
絵:赤羽末吉
出版社:偕成社
初版発行日:1978年08月
サイズ:47p 27×20㎝
対象年齢:5歳から
備考:全国学校図書館協議会・選定図書(1978)
国際アンデルセン賞・画家賞(1980)
【おすすめ4】川端誠 落語絵本5「おにのめん」
『おにのめん』のおすすめポイント
- 人情
上方落語のほのぼのとした人情味あふれるお話です。 - ことわざ
落語ならではの最後のオチも見事!に決まっています。お子さんが諺に興味を持つきっかけになるかもしれないですね。
来年のことをいうと鬼が笑う
舞台は関西。お春は、親元を離れて荒物問屋で奉公している女の子。
「おかん」が恋しくなると、「おかん」そっくりのおめんを見ては寂しさをまぎらわせていた。
ある日、いつものようにお面を見に行くと、な、なんとそのお面にはおそろしいことが!!
女の子が主人公と言う、珍しい上方落語。
旧暦では、立春の頃が新年のはじまり・元旦で、節分はいまの「おおみそか」にあたります。
年末年始、奉公先から休みをもらい、里の実家へ帰るのがたのしみなのは、昔から変わらない慣しです。
(出版社 より)
落語ではまずお目にかからない女の子が登場し、しかも主人公をやるという珍しい噺で、そのせいか、落語らしいナンセンスというよりは、ホノボノとしたはなしで、場面転換も多く、ラストがいかにも映像的なので、絵本にしようと思いたちました。
登場人物の名前はあてずっぽうですが、みんな縁起のよい字がつくようにしました。「お春」は「新春」にちなんでいます。鬼の面をつけて顔を出すところは、どろぼうたちの前になっていますが、落語ではバクチをしている男たちの前です。
仲々うまいオチですが、「来年のことをいうと鬼が笑う」という諺を知らなくても、気のいい人たちの善意が集まって迎えるハッピーエンドに、思わず鬼も目尻をさげたと感じてもらえたらいいと思いましたし、この絵本が、この諺を知る始めであってもいいと思います。
(作者・川端誠さん あとがきより)
詳細
作:川端 誠
出版社:クレヨンハウス
初版発行日:2001年03月01日
サイズ:24p 297×210×12㎜
対象年齢:
備考:
【おすすめ5】ゼラルダと人喰い鬼
『ゼラルダと人喰い鬼』のおすすめポイント
- お料理に魅了
少女ゼラルダの作るすてきなお料理がいっぱい登場します。カラフルなお料理の絵がとっても美味しそう!「七面鳥の丸焼きシンデレラ風」なんて、お料理の名前も素敵すぎます。 - スパイス
風刺と毒気のきいた作風で人気のウンゲラー。ラストの絵もよ〜く観ると…怖いですね。スパイスが効いています。
美味しそう!なお料理がいっぱい登場する傑作絵本
森の少女ゼラルダは、お料理が大すき。ある日、町へお使いにいくとちゅう、おそろしい人喰い鬼とばったり出あうが、あんまり腹ぺこだった鬼はたおれてしまう。かわいそうに思ったゼラルダは…。すてきなお料理がいっぱい登場。国際アンデルセン賞受賞作家の傑作絵本。★厚生労働省社会保障審議会特別推薦
(出版社 より)
詳細
さく:トミー・ウンゲラー
やく:たむら りゅういち・あそう くみ
出版社:評論社
初版発行日:1977年09月10日
サイズ:32p 31×23.8㎝
対象年齢:小学校低学年〜
備考:厚生省中央児童福祉審議会推薦
【おすすめ6】鬼が出た
『鬼が出た』のおすすめポイント
- 鬼とはなんぞや
鬼の起源や歴史、文化、文芸、行事、美術、遊びなどが紹介されています。鬼の研究書のようなもので、鬼のことがよく分かります。大人も「なるほど!」と興味深く学べる一冊です。 - 写真や資料
美術館や博物館、民芸館、図書館、お寺から提供された豊富な写真や絵図などの資料がたくさん載っています。
古い図像を手がかりに、鬼本来の姿を探る
「鬼はー外! 福はー内!」2月の初めになると、あちこちから節分の豆まきの声が聞こえてきます。鬼ごっこをして、鬼になったことがあるはずです。鬼とは一体なんなのでしょうか?鬼といえば、こわいもの、悪いものの代表のようにいわれていますが、そのほんとうの姿は案外しられていません。ふるい図像を手がかりに鬼本来の姿をさぐっていく『鬼の百科』です。
(出版社サイト より)
詳細
文:大西 廣
絵:梶山 俊夫
出版社:福音館書店
初版発行日:1989年11月08日
サイズ:40p 26×20㎝
読んであげるなら:ー
自分で読むなら :小学中学年から
備考:たくさんのふしぎ傑作集 シリーズ
【おすすめ7】いろいろ おにあそび
『いろいろ おにあそび』のおすすめポイント
- 鬼ごっこ
いろいろな鬼ごっこの仕方を、加古里子さんの愉快な絵とともに紹介しています。 - お話
お話が続いているので、物語としても楽しめます。
色々な鬼ごっこの仕方を紹介する絵本
外遊びの定番の鬼ごっこ。「たかおに」「いろおに」など、色々ありますね。この絵本では、もっとたくさんの鬼ごっこの仕方を、愉快な絵とともに紹介します。「タッチおに」「つながりおに」「はしらおに」「しまおに」「くつとりおに」など、どれも面白くて夢中になってしまうものばかり。子どもたちに犬まで加わって、楽しい時間の始まりです。絵本を読み終わったら、さあ!外に出てみんなで鬼ごっこを楽しみましょう。
(出版社サイト より)
詳細
さく:加古 里子
出版社:福音館書店
初版発行日:2018年10月05日
サイズ:28p 26×24㎝
読んであげるなら:4才から
自分で読むなら :小学低学年から
備考:かがくのとも絵本 シリーズ
【まとめ】
いかがでしたか?
今回は、節分の日に因んで、鬼をテーマとした色々な鬼のでてくる絵本をとりあげてみました。
日々の読み聞かせの参考にしていただけると幸いです。あなたのお気に入りのものが見つかると嬉しいです。
以上、季節を感じる絵本【節分編】鬼の絵本でした。