”季節を感じる絵本【七夕編】機織りの絵本”
梅雨の時期、生憎のお天気ですね。
我が家では、お家で七夕飾りを作って、子どもと楽しく飾りました。
雨の日には、お家で機織りをして過ごすのも楽しい時間です。
ドイツのおもちゃ(ニック(nic)社 /ドイツ「織り機イネス」)のご紹介もあわせてどうぞ。
今年は織姫さまと彦星さまは会えるのかしら…?
七夕祭りの夜にぜひ、
おすすめしたい『機織りの絵本』をご紹介します。
本記事で紹介する絵本はこの5冊!
- たなばた|再話:君島 久子、画 :初山 滋
- つるにょうぼう|再話:矢川澄子、画:赤羽末吉
- もぐらとずぼん|ぶん:エドアルド・ペチシカ、え :ズデネック・ミレル、やく:うちだ りさこ
- ペレのあたらしいふく|さく:エルサ・ベスコフ、え:エルサ・ベスコフ、やく:おのでらゆりこ
- うりこひめとあまんじゃく|文:木下 順二、絵:初山 滋
【おすすめ1】たなばた
『たなばた』のおすすめポイント
- 天の川
中国に伝わる伝承資料を元に作られた再話。天の川をめぐる美しい七夕の物語です。 - 幻想的な絵
初山滋さんの透明感のある淡い色彩が幻想的でとても美しく、モダンな印象をうけます。
悲しい愛の物語、七夕説話を幻想的に描く
昔、天の川の東側に7人の天女がいて、西側は人間の世界でした。1人の牛飼いが年取った牛に教えられたとおりに、天の川で水浴びをしていた天女の末娘、織り姫の着物をかくして、織り姫を妻にしました。2人には子どももうまれ、しあわせに暮らしていましたが、ある日、織り姫は天に連れ戻されます。牛飼いは子どもたちと織り姫を追いかけますが、天の川を渡ることができません。中国の七夕説話を幻想的な絵で描いた絵本。
(出版社サイト より)
詳細
再話:君島 久子
画 :初山 滋
出版社:福音館書店
初版発行日:1977年04月01日
サイズ:28p 20×27㎝
読んであげるなら:3才から
自分で読むなら:小学低学年から
備考:
【おすすめ2】つるにょうぼう
『つるにょうぼう』のおすすめポイント
- 幻想的な絵
赤羽末吉さんの淡い色彩の日本画は、幻想的でうっとりとするほど素晴らしいです。静かで切なく美しいラストシーンに惹きつけられます。 - 洗練された文章
矢川澄子さんの洗練された日本語の美しさを味わってください。
貧しい男を支える、美しい女の正体は……?
雪深い山里で一羽の鶴が翼に矢をうけて、苦しそうにしています。そこを通りかかった、若者の男が、矢を引き抜き、介抱してあげました。その晩、家の戸の前に美しい女が「女房にしてくださいまし」と立っていました。この女の正体は、人間の女に扮した鶴だったのです。幻想的な美しさにあふれる鶴女房のお話の決定版。若者と鶴との哀しい物語が、洗練された文章と国際アンデルセン賞画家賞を受賞した赤羽末吉の繊細な絵で表現されました。
(出版社サイト より)
矢川澄子さんの美しい日本語。そして、赤羽末吉さんの、うっとりするほどの日本画!
大人の方にこそぜひ、読んで頂きたい絵本。切ない…。
詳細
再話:矢川澄子
画:赤羽末吉
出版社:福音館書店
初版発行日:1979年10月25日
サイズ:32p 25×25㎝
読んであげるなら:5・6才から
じぶんでよむなら:小学低学年から
備考:日本傑作絵本シリーズ
【おすすめ3】もぐらとずぼん
『もぐらとずぼん』のおすすめポイント
- 本質
「何かを作りだす」ということの本質が、もぐらの働きを通してコミカルに描かれています。 - イラストレーション
愛らしいイラストで子どもにも親しみやすく描かれた一冊。
もぐらが青いズボンを手に入れるには……?
もぐらは青いズボンがほしてあるのを見つけ、ほしくてたまらなくなります。ですが、どうやったら手に入るのかがわかりません。ひとまず、いろんなことを知っていそうなちょうちょうを追いかけますが、いきなり川に落ちてしまいます。そこにはえびがにがいました。ズボンについて聞くと、きれを持ってくれば形に合わせて切ってくれるといいます……。青いすてきなズボンを手に入れるまでのもぐらの働きを、コミカルに描きます。
(出版社サイト より)
詳細
ぶん:エドアルド・ペチシカ
え :ズデネック・ミレル
やく:うちだ りさこ
出版社:福音館書店
初版発行日:1967年12月01日
サイズ:32p 21×29㎝
読んであげるなら:4才から
自分で読むなら :小学低学年から
備考:全国学校図書館協議会選定
日本図書館協会選定
世界傑作絵本シリーズ・チェコの絵本
【おすすめ4】ペレのあたらしいふく
『ペレのあたらしいふく』のおすすめポイント
- 働く
「働く」ということの原点が、子どもの純粋な気持ちを通して生き生きと描かれている絵本。 - 田園
スウェーデンののどかで美しい田園風景が舞台のお話。
少年を応援する羊や近所の人たちの温かい協力
子羊の世話をする男の子、ペレが羊や近所の人たちの協力で、青い服を手に入れるまでの楽しいお話です。ペレは上着が小さくなってしまったので、自分で羊の毛を刈り取った後、すき、紡ぎ、織り、染め、仕立てを家族や近所の人たちの助けをかりて上着を作り上げていきます。それぞれの行程と、そのお礼にみんなの仕事を手伝うペレの姿が、美しい自然を背景に生き生きとみずみずしく描かれます。
(出版社サイト より)
詳細
さく:エルサ・ベスコフ
え:エルサ・ベスコフ
やく:おのでらゆりこ
出版社:福音館書店
初版発行日:1976年02月03日
サイズ:16p 24×31㎝
読んであげるなら:4才から
自分で読むなら :小学低学年から
備考:日本図書館協会選定
世界傑作絵本シリーズ・スウェーデンの絵本
【おすすめ5】うりこひめとあまんじゃく(岩波の子どもの本 ききみみずきん より)
美しい民話絵本
おじいさんおばあさんから代々語りつたえられてきた日本民話のなかから、働きものの若者と娘を主人公にした2編「ききみみずきん」「うりこひめとあまんじゃく」を選んで、美しい絵本にしました。
”きこばた とんとん からんこ からんこ”かわいらしいうりこ姫が楽しそうに機を織っています。そこへ、いたずら小僧のあまんじゃくがやってきて、うりこ姫をからかいます。美しい民話絵本。
(出版社サイト より)
”きこばた とんとん からんこ からんこ”
詳細
文:木下 順二
絵:初山 滋
出版社:岩波書店
初版発行日:1956年12月01日
サイズ:60p
対象年齢:4・5歳から
備考:岩波の子どもの本シリーズ
【まとめ】
いかがでしたか?
今回は、七夕の季節に読みたい「機織り」をテーマとした絵本をとりあげてみました。
親子で是非、七夕の夜には星空を見上げ、天の川を探して楽しい時間をお過ごしいただければと思います。
日々の読み聞かせの参考にしていただけると幸いです。あなたのお気に入りのものが見つかると嬉しいです。
以上、季節を感じる絵本【七夕編】機織りの絵本5選でした。