”季節を感じる絵本【梅雨編】雨の日が楽しくなる絵本”
梅雨の時期は外出できなくて子どもたちも退屈ですよね・・・
我が家の豚児も幼稚園でもあちこち走り回り、帰りの公園でも一度遊び始めたが最後・・・なかなか帰ろうとしないほど外で遊ぶ事が大好きです。
そんな子どもにとっても今年(2019年)の梅雨はほぼ毎日の雨続きで、きっと外出できない鬱憤も溜まっているはず・苦笑
我が家は特に強い教育方針などが有るわけでもないですが、テレビをつける事がほとんどありません。(夜中に帰宅した父親が晩酌しながらニュースを見る時くらい・笑)
なので、子どももて自ら「テレビを見たい」と言う事もあまり無く、家の中ではおもちゃで遊ぶか、絵を書いたり、工作をしたりしています。
それでも、ここまで外で遊べないとさすがに時間を持て余す事も増えてきます。きっと同様の状況の方も多いのではないでしょうか?
そこで、
本記事では、
このような方におすすめしたい、『雨をテーマとした絵本』をご紹介します。
本記事で紹介する絵本はこの12冊!
- かさどろぼう|作:シビル・ウェッタシンハ、絵:シビル・ウェッタシンハ、訳:いのくま ようこ
- おんなのこ と あめ|ぶん:ミレナ・ルケショバー、え:ヤン・クドゥラーチェク、やく:たけだ ゆうこ
- あめのひ|作:ユリー・シュルヴィッツ、画:ユリー・シュルヴィッツ、訳:矢川澄子
- あまがさ|さく:やしま・たろう、え:やしま・たろう
- 雨、あめ|作:ピーター・スピアー
- 雨ニモマケズ|作:宮沢賢治、絵:柚木沙弥郎
- どこにいるの? かたつむり|作:トミー・ウンゲラー、訳:おおさわ ちか
- しずくのぼうけん|さく:マリア・テルリコフスカ、え:ボフダン・ブデンコ、やく:うちだ りさこ
- 雨とひょう|ぶん:フランクリン・M・ブランリー、え:ヘレン・ボーテン、やく:川西 伸男
- あめが ふるとき ちょうちょうは どこへ|文:M・ゲアリック、絵:L・ワイスガード、訳:岡部 うた子
- チリとチリリ あめのひのおはなし|作画:どい かや
- ずぶぬれの木曜日|著:エドワード・ゴーリー、訳:柴田 元幸
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【おすすめ1】かさどろぼう
『かさどろぼう』のおすすめポイント
- 異国情緒
エキゾチックで色彩豊かな絵が魅力的!南国らしい、異国情緒あふれる絵本。 - おおらか
おおらかでのんびりとした味わいに、ほのぼの癒されます。 - ミステリアス
ミステリアスなストーリー展開にワクワク、ドキドキ。そして最後はクスっと笑える、なんとも楽しくなる絵本です。
スリランカのユーモラスなお話。
●よい絵本選定 野間国際絵本原画コンクール入賞 町で、生まれて初めてかさを見たおじさんは、「なんてきれいで便利なものだろう」と、喜んで村へ買って帰りました。ところが何度かさを買っても、その度に盗まれてしまい…?小さな村を舞台にのびのびと語られる、スリランカのユーモラスなお話。
(出版社サイト より)
原画はちひろ美術館に収蔵。
エキゾチックな柄の傘や衣装が素敵で、じっくり絵を眺めているだけでもワクワクします!
詳細
作:シビル・ウェッタシンハ
絵:シビル・ウェッタシンハ
訳:いのくま ようこ
出版社:徳間書店(復刊) 福武書店(初版)
発行日:2007年05月15日(復刊) 1986年06月05日(初版)
サイズ:24p A4変
対象年齢:5歳〜
備考:第三回野間国際絵本原画コンクール入賞作品
著者紹介
作者:シビル・ウェッタシンハ
1928年スリランカに生まれる。独学で絵を学び、17歳から地元の新聞社で働く。主に子ども向けの記事をイラスト入りで執筆し、20歳のときに初めての絵本を出版。その後ともつぎつぎに絵本を発表し、日本でも『きつねのホイティ』『ねこのくにのおきゃくさま』(福音館書店)が紹介されている。2012年、アジアの安定や発展に貢献した人に贈られる日経アジア賞を受賞。
(出版社サイトより)
【おすすめ2】おんなのことあめ
『おんなのことあめ』のおすすめポイント
- 詩情豊か
あめとおんなのこの交流を通して、自然や動物の姿をやさしい目で詩情豊かに描いています。 - ファンタジー
あめを擬人化し、やさしい言葉で雨の気持ちが語られているところにも、ファンタジー性を感じます。 - 柔らかな色調
柔らかな色調と、美しい色彩でひとつひとつの雨粒が丁寧に描きこまれています。 - 詩的
繊細で詩的な文章がとても素敵な絵本です。
チェコの人気作家による情緒豊かなあめの絵本。
おんなのこがみちであめにであいました。あめはおんなのこと遊びたいのに、家のなかにはいれません。あめはかなしくなって泣きだしました……。チェコの人気作家による情緒豊かなあめの絵本。
(出版社サイト より)
詳細
ぶん:ミレナ・ルケショバー
え :ヤン・クドゥラーチェク
やく:たけだ ゆうこ
出版社:ほるぷ出版
初版発行日:1977年03月01日
サイズ:32p A4変
対象年齢:4・5歳から
備考:
【おすすめ3】あめのひ
『あめのひ』のおすすめポイント
- 幻想的
淡い色合いで水色・黄色・黄緑色に彩られた繊細なタッチの絵は、幻想的でとても美しいです。 - 韻
韻を踏んだ詩的な雰囲気の文章で、雨が降り注ぐ様子が淡々と表現されています。 - 静か
静かな雨の日を描いた、大人にこそ読んでほしい絵本です。
ポーランドのワルシャワ生まれの作家
雨がふりだしました。家の中から子どもがじっと見ています。子どもの心の中で想像の世界が静かに広がっていきます。雨、どろあそび、川、海……。やわらかい色調の絵が、この静かな詩情をあますところなく表現しています。
(出版社からの内容紹介)
詳細
作:ユリー・シュルヴィッツ
画:ユリー・シュルヴィッツ
訳:矢川澄子
出版社:福音館書店
初版発行日:1972年9月20日
サイズ:32p 24×27㎝
読んであげるなら:4才から
備考:世界傑作絵本シリーズ・アメリカの絵本
日本図書館協会選定図書
【おすすめ4】あまがさ
『あまがさ』のおすすめポイント
- 音楽
言葉がリズミカルで、雨傘の上で雨の奏でる不思議な音楽の描写が心地よく胸に響きます。 - 女の子の気持ち
雨の降る日を心待ちにしている主人公の女の子の気持ちが、優しい文章で語られています。 - ニューヨーク
窓から眺めるニューヨークの町並み、そして見返しには摩天楼が、みずみずしい色彩で描かれています。
雨の日だって楽しいことがいっぱい
モモは3歳の誕生日に、雨傘と赤い長ぐつをもらって大喜びしました。ところが雨がなかなかふりません。いく日も待ったある日、ついにモモはもらった長ぐつをはき、雨傘をさして街の中を歩きます。ぼんぽろ、ぼんぽろ、雨は不思議な音を奏でます。モモの心は喜びでいっぱいで、「大人の人みたいにまっすぐ歩かなきゃ」と自分にいいきかせました。これはモモがはじめて雨傘をさし、手をつながずに1人で歩いた日の話です。
(出版社サイト より)
ぽんぽろ ぼろぼろ ぼとぼと ぽんぽろ
モモは、こっそり じぶんに いいきかせました。
わたし、おとなのひとみたいに、まっすぐ あるかなきゃ!
(本文より抜粋)
詳細
さく:やしま・たろう
え :やしま・たろう
出版社:福音館書店
初版発行日:1963年08月25日
サイズ:32p 21×23㎝
読んであげるなら:3才から
自分で読むなら :小学低学年から
備考:世界傑作絵本シリーズ
1959年コールデコット賞次席作品
【おすすめ5】雨、あめ
『雨、あめ』のおすすめポイント
- 絵が物語る
絵が物語ってくれる、字のない絵本です。 - 雨とあそぶ
姉弟が雨と遊び、雨を楽しむ様子を絵が物語ってくれます。 - 雨の景色
画面隅々まで雨の日の楽しさでいっぱいで、雨の日ならではの景色の美しさを大人も再発見します。
すばらしい雨の一日を描いた、ことばのない絵本。
雨がふってきた。おねえちゃんとおとうとは雨具にきかえ、かさをさして外にでる。水たまりであそんだり、雨水の流れをみたり…。雨の中でいきいきと変化する、いつもとちがうせかい。すばらしい雨の一日を描いた、ことばのない絵本。●厚生省中央児童福祉審議会推薦
(出版社サイト より)
詳細
作:ピーター・スピアー
出版社:評論社
初版発行日:1984年06月05日
サイズ:38p 257×250㎜
対象年齢:幼児から
備考:
【おすすめ6】雨ニモマケズ
『雨ニモマケズ』のおすすめポイント
- 祈り
作品として書かれたものではなく、手帖に書きとめていた「祈り」のことばのようです。 - 親しみ
型染めの染色家で有名な柚木沙弥郎さんの描く絵が印象的な、親しみやすく明るさに満ちた絵本です。 - ことば
鮮やかな色彩の絵で一行一行を視覚化し、1ページにワンフレーズずつ区切られているので、ひとことひとことゆっくりとことばをかみしめたいです。
柚木沙弥郎が『雨ニモマケズ』とじっくり向かい合い、深く見つめた渾身の作品!
賢治がのこした一冊の手帖。
そのなかにあった言葉が、多くの人々の心をゆさぶりつづけている。
闘病生活のさなかに賢治が書きとめたその言葉は作品として書かれたものではなく、賢治の祈りそのものだった…。
「ぼくはね、この『雨ニモマケズ』をあかるく描こうと思うんだ」
柚木沙弥郎が『雨ニモマケズ』とじっくり向かい合い、深く見つめた渾身の作品!
親しみやすくなるように、抽象的になりすぎず、絵から「感じられるもの」を大切にしたいという思いで描かれています。
※末巻に賢治の弟、清六の孫、宮沢和樹氏のエッセイ、「雨ニモマケズ」手帖の画像を掲載。
(出版社サイト より)
柚木沙弥郎さんの描く明るく親しみやすい挿絵が印象的。
詳細
作:宮沢 賢治
絵:柚木 沙弥郎
出版社:三起商行株式会社
初版発行日:2016年10月15日
サイズ:40p 26×25㎝
対象年齢:6歳から
備考:
著者紹介
絵:柚木 沙弥郎
1922年、東京生まれ。
戦後、倉敷にある大原美術館に勤務。そこで民藝運動に出会い、芹沢銈介に師事し、型染めを手がける。型染めの他にもさまざまな版画やガラス絵などの作品にも挑戦し、幅広いジャンルで活躍。
1958年に型染めの壁紙がベルギーのブリュッセル万国博覧会で銅賞。1990年に『賢治遠景』(用美社)で第1回宮沢賢治賞を受賞。
国内にとどまらず、2008年よりパリで個展を開催。2015年にフランス国立ギメ東洋美術館に多くの作品が収蔵された。
初めての絵本『魔法のことば』(エスキモーのことば:金関寿夫/訳 クラフトスペースわ)で1996年に子どもの宇宙国際図書賞を受賞。同書は2000年に福音館書店版が刊行された。『せんねんまんねん』(まど・みちお/詩 評論社)で産経児童出版文化賞美術賞を受賞。
その他の絵本に『トコとグーグーとキキ』(村山亜土/作 福音館書店)、『つきよのおんがくかい』『そしたら そしたら』(以上、福音館書店)、『雉女房』(村山亜土/作 文化出版)、『ぜつぼうの濁点』(原田宗典/作 教育画劇)など。
(出版社サイトより)
【おすすめ7】どこにいるの? かたつむり
人気作家ウンゲラーの探し物絵本。
人気作家ウンゲラーの探し物絵本。絵の中から、かたつむりを見つけてみよう。
(出版社からの内容紹介)
詳細
作:トミー・ウンゲラー
訳:おおさわ ちか
出版社:長崎出版
初版発行日:2013年05月23日
サイズ:32p B5変
対象年齢:幼児から
備考:
【おすすめ8】しずくのぼうけん
水の不思議を主人公・しずくに描いた科学絵本
バケツからぴしゃんと飛び出した水のしずくは冒険の旅へ。お日さまにぎらぎら照らされて水蒸気になったかと思ったら、空にのぼって雲のところへ……。今度は雨になって地上に逆戻り。地上では岩の間にはさまって、寒い夜に氷になったかと思えば、朝のお日さまに温められて再びしずくになって、川へと流れ出します。気温や場所によって変化する水の不思議を、子どもたちに親しみやすい「しずく」を主人公に描いたかがくの絵本です。
(出版社サイト より)
詳細
さく:マリア・テルリコフスカ
え :ボフダン・ブデンコ
やく:うちだ りさこ
出版社:福音館書店
初版発行日:1969年08月10日
サイズ:24p 21×23㎝
読んであげるなら:4才から
自分で読むなら :小学低学年から
備考:世界傑作絵本シリーズ・ポーランドの絵本
【おすすめ9】雨とひょう
驚きや好奇心を誘発する本
驚きや好奇心を誘発することは、科学の本としてとても重要です。
(本書あとがきより抜粋)
詳細
ぶん:フランクリン・M・ブランリー
え :ヘレン・ボーテン
やく:川西 伸男
出版社:福音館書店
初版発行日:1968年08月15日
サイズ:40p 21×24㎝
対象年齢:小学校初級〜中級むき
備考:
【おすすめ10】あめが ふるとき ちょうちょうは どこへ
静かな雨の日の、小さな生き物たちの姿を、詩情豊かに描いたロングセラー絵本。
雨がふるとき、ちょうちょうはどこへいくのかしら? はねがぬれたらとべないでしょうに……。静かな雨の日の、小さな生き物たちの姿を、詩情豊かに描いたロングセラー絵本。
(出版社サイト より)
詳細
文:M・ゲアリック
絵:L・ワイスガード
訳:岡部 うた子
出版社:金の星社
初版発行日:1974年08月
サイズ:32p A4変型判
対象年齢:幼児から
備考:
【おすすめ11】チリとチリリ あめのひのおはなし
雨の日だけ開いているお店を見つけたふたりは…。
くもり空のある日、自転車で出かけたチリとチリリ。すると、雨がふってきました。雨の日だけ開いているお店を見つけたふたりは…。
(出版社サイト より)
詳細
作画:どい かや
出版社:アリス館
初版発行日:2019年09月20日
サイズ:32p 17×24㎝
対象年齢:4歳から
備考:
【おすすめ12】ずぶぬれの木曜日
鬱陶しくもめくるめく傘をめぐる物語。
俺の傘はどこだ? ブルーノはご主人さまの傘を探しに雨のなか出かけて行く……傘泥棒、傘で目を突かれた男、傘に乗り流される子ども。鬱陶しくもめくるめく傘をめぐる物語。
(出版社サイト より)
俺の傘はどこだ? 俺の傘がないっ!
……雨は降り続いている。
ブルーノは、
ご主人さまの傘を見つけに出かけて行く……。
傘泥棒、傘がおちょこになってしまった男、
傘で目を突かれた人、
傘に乗って流されてしまうこども。
雨の降る鬱陶しい季節の、
めくるめく傘をめぐる物語。
(カバー見返し より)
詳細
著:エドワード・ゴーリー
訳:柴田 元幸
出版社:河出書房新社
初版発行日:2018年06月26日
サイズ:72p B5変形
対象年齢:大人向け
備考:全国学校図書館協議会選定図書
著者紹介
著者:エドワード・ゴーリー
1925年シカゴ生まれ。独特の韻を踏んだ文章とモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表。
おもな邦訳に『うろんな客』『ギャシュリークラムのちびっ子たち』など。2000年没。
(出版社サイト より)
訳者:柴田 元幸
1954年東京生まれ。翻訳家、東京大学名誉教授。P・オースター、S・ミルハウザーをはじめ現代アメリカ小説の翻訳多数。著書に、『生半(半=旧字)可な學者』(講談社エッセイ賞)など。
(出版社サイト より)
【まとめ】
いかがでしたか?
今回は、梅雨の季節におすすめの雨の日が楽しくなる絵本をとりあげてみました。
日々の読み聞かせの参考にしていただけると幸いです。あなたのお気に入りのものが見つかると嬉しいです。
以上、季節を感じる絵本【梅雨編】雨の日が楽しくなる絵本12選でした。
本記事で紹介する絵本はこの12冊!
- かさどろぼう|作:シビル・ウェッタシンハ、絵:シビル・ウェッタシンハ、訳:いのくま ようこ
- おんなのこ と あめ|ぶん:ミレナ・ルケショバー、え:ヤン・クドゥラーチェク、やく:たけだ ゆうこ
- あめのひ|作:ユリー・シュルヴィッツ、画:ユリー・シュルヴィッツ、訳:矢川澄子
- あまがさ|さく:やしま・たろう、え:やしま・たろう
- 雨、あめ|作:ピーター・スピアー
- 雨ニモマケズ|作:宮沢賢治、絵:柚木沙弥郎
- どこにいるの? かたつむり|作:トミー・ウンゲラー、訳:おおさわ ちか
- しずくのぼうけん|さく:マリア・テルリコフスカ、え:ボフダン・ブデンコ、やく:うちだ りさこ
- 雨とひょう|ぶん:フランクリン・M・ブランリー、え:ヘレン・ボーテン、やく:川西 伸男
- あめが ふるとき ちょうちょうは どこへ|文:M・ゲアリック、絵:L・ワイスガード、訳:岡部 うた子
- チリとチリリ あめのひのおはなし|作画:どい かや
- ずぶぬれの木曜日|著:エドワード・ゴーリー、訳:柴田 元幸