季節を感じる絵本【春編】木の絵本
5月4日は「みどりの日」ですね!
木があると、四季の移ろいを感じたり、小鳥がやってきて巣を作ったり、木陰でゆったり過ごしたり…。
木と人とのかかわりには物語がありますね。
というわけで、
おすすめしたい『木の絵本』をご紹介します。
【おすすめ1】木のうた
イタリアの人気絵本作家イエラ・マリさんのとても美しい、文字のない絵本
1本の大木を画面の中央にすえ、木をめぐる自然の変化をおいながら、生命への愛をうたいあげた美しい絵本です。イタリアの人気絵本作家イエラ・マリの代表作です。
(出版社 より)
この絵本は、一本の大木を、見開きページの同じ位置に据えて、四季とともに移り変わる木そのものの姿と、小鳥や動物たちの生態をみごとに表現したものです。冬の枯れ木から始まり、新芽ふくころ、若葉と共にやってくる小鳥と巣ごもりから活動を始める小動物、葉が繁り、巣づくりする小鳥、ひな鳥の巣立ち、実をつける木、やがて紅葉、去っていく小鳥と巣ごもりの準備をする小動物、そしてまた、冬の訪れ……と、単なる知識絵本としてだけではなく、美しい色調とデザインが、情をも育んでくれるでしょう。
(カバー見返し より)
イエラ・マリ(Iela Mari)は、グラフィック・アートの面からすぐれた絵本を発表しているイタリアの作家です。
この「木のうた」のほか、「あかいふうせん」「りんごとちょう」(ほるぷ出版)など、いずれも文字のない絵本です。ほかに「にわとりとたまご」などの作品がありますが、芸術的に高い水準を保ちながら、科学性をも失わない知識絵本として、欧米でも高く評価されています。
詳細
さく:イエラ・マリ
出版社:ほるぷ出版
初版発行日:1977年12月10日
サイズ:36p 22×22㎝
対象年齢:2・3歳から
備考:全国学校図書館協議会選定図書
日本図書館協会選定図書
日本子どもの本研究会選定図書
【おすすめ2】ナシの木とシラカバとメギの木
スイスの絵本作家カリジェの素朴で素敵な絵本
アルプスの山奥の、ふたりのかわいい姉弟のいる一家の庭には、ナシの老木ととげだらけのメギの木があります。春になると渡り鳥がそれに巣をつくるのですが、一家は毎年それをあたたかく見守ります。
(出版社 より)
詳細
文:アロイス・カリジェ
絵:アロイス・カリジェ
訳:大塚 勇三
出版社:岩波書店
初版発行日:1970年11月20日
サイズ:34p
対象年齢:小学3・4年から
備考:
【おすすめ3】モチモチの木
切り絵が美しい名作絵本
豆太は、夜中にひとりでおしっこにもいけない弱虫。でも、大好きなじさまのために…。真の勇気とは何かを問いかける感動の絵本。
(出版社 より)
詳細
作:斉藤隆介
絵:滝平二郎
出版社:岩崎書店
初版発行日:1971年11月20日
サイズ:32p
対象年齢:小学校低学年
備考:
【おすすめ4】木はいいなあ
コルデコット賞を受賞したロングセラー絵本
子どもの目で見た木のある生活への讃歌が、さわやかな水彩画でおおらかに描かれています。作者の保育体験から生まれた絵本です。
(出版社 より)
●作者と作品について
ユードリイは、1928年イリノイ州のいなか町に生まれ、大学卒業後、シカゴ市の保育園に勤め、ここで絵本の楽しさ、大切さを知り、作品をかくようになりました。
この『木はいいなあ』は、マーク・シーモントの絵がそえられ、1957年コルデコット賞を受けました。その時、シーモントは、「こんなにはっきり作品の意図を素直に表している絵本の文は珍しいと思います。そのままついていっただけで、この絵を描くことができました。」といっています。
都市化がすすむにつれ、子どもと自然との生活が失われていくのを歎き、ユードリイ自身が幼い日に経験した木とのすばらしい生活を、子どもたちにも味わってほしいという願いがにじみ出ています。アメリカでの初版が出されて20年を経た今日、この作品のもつ価値は、いっそう高くなっているといえましょう。
1976年1月
—おはなしキャラバン 石竹光江
(カバー見返し より)
詳細
さく:ユードリイ
え :シーモント
やく:さいおんじ さちこ
出版社:偕成社
初版発行日:1976年04月
サイズ:32p 29×17㎝
対象年齢:4歳から
備考:コルデコット賞受賞作品(1957)
【おすすめ5】ふしぎな ボジャビの き アフリカのむかしばなし
ボジャビの実は、マンゴーみたいで、メロンみたいで、ザクロみたい
不思議な木の実を食べたい! でも、根元に巻き付いたへびは、木の名前を当てないと、どかないと言います。動物たちは次々、ライオンに名前を聞きに行きますが、みな帰り道で忘れてしまい……。繰り返しが楽しい、アフリカの昔話。
(出版社 より)
アフリカには、これに似たおはなしも、たくさんつたわっています。語り手がちがえば、おはなしもすこしずつちがうといっても、いいかもしれません。わたしが見たいちばん古いバージョンは、1923年に出版されたイーディス・リカート再話の『ボジャビの木』です。でも、このおはなしはなんどもなんども再話され、ふしぎな木についてもさまざまな名前が存在しています。わたしは、子どもたちにナンセンスや歌をたのしんでもらえるよう、自分のおきにいりのおはなしを、この絵本にあうように再話しました。くりかえしがあることで、このおはなしの旅をたのしんでもらえるとおもいます。わたし自身は、アフリカの伝統的な親指ピアノ(ムビラ)をひきながら、そしてリズム感をだすために打楽器もつかいながら、このおはなしを語っています。
ダイアン・ホフマイアー
(著者まえがき より)
詳細
再話:ダイアン・ホフマイアー
絵 :ピート・フロブラー
訳 :さくま ゆみこ
出版社:光村教育図書
初版発行日:2013年05月29日
サイズ:25p 28×22㎝
対象年齢:幼児から
備考:
以上、
木の絵本5選でした。