季節を感じる絵本【春編】友だちの絵本
春になり、新学期が始まりましたね。
今年は新型コロナウイルスの影響で、学校も休校状態が続き、なかなかお友だちと遊べずにいるお子さんもいらっしゃることでしょう。
そんな時、親子でゆったりとこんな絵本を読んでみてはいかがでしょう。
友だちとは何か?そういう根本的なことを考えてみたり、あらためて友だちの大切さを感じる機会になればと思います。
新入園・新入学・進級など、新学期に親子でぜひ…。
おすすめしたい『友だちの絵本』をご紹介します。
【おすすめ1】ふたりは ともだち
幼年童話の傑作、ローベルの「がまくんとかえるくん」シリーズ第1作目
仲よしのがまくんとかえるくんを主人公にしたユーモラスな友情物語を5編収録。読みきかせにもふさわしいローベルの傑作です。小学校の教科書に採用されています。
(出版社 より)
●自然のこころをそのままに●
三木 卓
「おてがみ」を一読された方は、ローベルの童心ともいうべきものが、かえるくん、がまくんに、かわいらしく生き生きと託されていることを楽しく受けとめるだろう。こどもらしい、自然な生きた心が、おはなしの都合や何かで曲げられないでできている、というのが、ローベルの作品に共通する特質である。だから、生き生きと動物たちはとびはねるし、へまもするし、してやったりとうれしがりもするし、なかまのことを心配したりもする。
いずれも、誰かに、そうしなさい、そうあるべきだと強制されてそうしているのではない。主人公たちは、自分がそうなってしまうからそうしているだけであり、だからおもしろいのである。
そして、そのユーモラスな世界は、ローベルのやさしさにつつまれている。
(教育出版・教師用指導書より)
詳細
作:アーノルド・ローベル
訳:三木 卓
出版社:文化出版局
初版発行日:1972年11月10日
サイズ:64p 21.0×14.5㎝
読んであげるなら:小学校初級から
備考:全国学校図書館協議会選定図書
【おすすめ2】とっときのとっかえっこ
「子どもの成長と老人の老い」という時の流れが描かれた、心あたたまる絵本
バーソロミューおじいさんとお隣に住む女の子のネリーは、いつも一緒。
ネリーが赤ちゃんの頃、バーソロミューさんは、ネリーをカートに乗せて散歩につれていってくれました。
そのネリーも歩き始め、学校にあがり・・・。それでも二人は、とても仲良しでした。
”あるとき おはなしのあとでネリーはたずねた。「おはなしがたねぎれになることはないの?」「もしなっても」バーソロミューはいった。「だまってればいいんだ。なかよしなら そうしていられる。」”
やがてバーソロミューさんは年をとり、車椅子に。
今度はネリーが、車椅子を押して散歩に出かけます。”いまはわたしがおして、バーソロミューがすわるばん。とっかえっこみたいなものね”
読み終えた後、なんとも言えないあたたかい気持ちになります。
(出版社 企画広報課より)
詳細
ぶん:サリー・ウィットマン
え:カレン・ガンダーシーマー
やく:谷川俊太郎
出版社:童話館出版
初版発行日:1995年3月15日
サイズ:32p 23.4×17.6㎝
読んであげるなら:およそ5才くらいから
対象年齢:およそ6〜7才から
備考:日本図書館協会選定
全国学校図書館協議会選定
【おすすめ3】ねずみとくじら
小さなねずみと大きなくじらの友情のお話
海が大すきなねずみのエーモスは、船をつくり航海にでた。ところが海におちておぼれそうになったとき、くじらのボーリスにたすけられる。それから長い年月がたったある日、嵐にあったボーリスが、エーモスのすむ浜べにうちあげられた…。
(出版社 より)
詳細
さく:ウィリアム・スタイグ
やく:せた ていじ
出版社:評論社
初版発行日:1976年12月20
サイズ:32p 225×258㎜
読んであげるなら:
備考:
【おすすめ4】12月くんの友だちめぐり
国際アンデルセン賞など、数々の受賞暦を誇る「色彩の魔術師」ドゥシャン・カーライによる超絶絵本
12月くんのしごとは、風をおこしたり、枯れ葉をふきはらったり、日がみじかいので灯をともしたり、雪をふらせること。ある日、物知りの大風から、ほかの月には素敵なことがたくさんあると聞きます。12月くんは3月と6月と10月を訪ねることにして・・・。
(出版社 より)
詳細
文:ミーシャ・ダミヤン
絵:ドゥシャン・カーライ
訳:矢川澄子
出版社:西村書店
初版発行日:1988年12月25日
サイズ:32p 27×21.5㎝
読んであげるなら:
備考:
著者紹介:ドゥシャン・カーライ
チェコスロバキアを代表するイラストレーターのひとり。ブラチスラバ在住。1973年と75年の2回にわたりBIB金のリンゴ賞を受賞、また83年にはルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」の挿絵でBIBグランプリを、さらに88年には国際アンデルセン賞と多くの国際的な賞を受賞している。
【おすすめ5】きみなんか だいきらいさ
子どもたちの友情の切なさを あたたかく ユーモラスに描いた絵本
いつも仲良しの友だちと今日は大げんか。もう口なんかきいてやるもんか、と思ったけれど、やっぱり気になって仕方がない。劇的な構成で子どもの心理を的確に描いています。ロングセラーです。
(出版社 より)
「ジェームス」と 「ぼく」は とっても なかよしだった。 みずぼうそうにも いっしょに かかったくらい なかよしだった。 でも、きょうは ちがう。
詳細
ぶん:ジャニス・メイ・アドリー
え:モーリス・センダック
やく:こだま ともこ
出版社:冨山房
初版発行日:1975年5月24日
サイズ:32p 151×142m
読んであげるなら:幼児から
備考:
以上、
友だちの絵本5選でした。